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2013.04.20 (Sat)

「おのれナポレオン」 三谷幸喜作・演出 4月10日 14:00 東京芸術劇場プレイハウス


おのれナポレオン


もうみてから10日ほどもたってしまったけど、忘れられないのは野田秀樹ナポレオンの登場。1階客席下手側の出入り口が開けられ、「急げ潮が満ちる」とあたふたと客席通路に駆け込み、ちょこまかと舞台に進む(さんざっぱら待たせていた総督を無視して潮干狩りにいっちゃった)野田ナポレオン。その姿を、まずは呆気にとられるような思いで目で追ってしまった。

この日の自分の座席は2階客席上手側のカーブしている辺り。客席の通路が多用されたこのお芝居では、2階席だけれど、役者さんの出入りがちょうどよくみえる側。

この一見気まぐれで人を振り回す才能に大いに溢れているようにみえる、(実生活でそばにいられると困る?)実に魅力的なナポレオンの深慮遠謀が明らかとなる終盤。周囲の人間の心理と行動を読み、チェスの駒を動かすように、長い時間をかけて自らの最期への周到な策略を巡らせたナポレオン。その謎解きに、舞台中央に影のように存在し続けるナポレオン野田さんの、策謀家のみせる静かな微笑みの表情も忘れ難い。

ナポレオンと対照的に、ナポレオンの幽閉されたセントヘレナ島の総督、ハドソン・ロウの内野聖陽さんの常識人がみせる苦しみ、そして常識人であるがゆえに持つ、英雄の理想像への憧れをみせる場面もみどころだった。

ナポレオンを愛した美しい女。愛し抜いた故の危険な振る舞いまで、実はナポレオンに読まれていたアルヴィーヌを、天海祐希さんが華やかな美しさで。

ナポレオンの忠実な従僕マルシャン。ナポレオンのために物言わずして嬉々として立ち回る姿や、後の謎解きにみせる怜悧な表情が印象的な浅利陽介さん。子役時代にテレビドラマでみて以来の再会。立派になったな~と親戚のおばさんのノリでしみじみ。


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テーマ : 演劇・劇団 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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