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2013.03.06 (Wed)

「ディオソニス組曲」「シンコペ」「ボレロ」 モーリス・ベジャール・バレエ団 Aプロ 3月5日 19:00 東京文化会館

けっして好みではなかったながらも(だって何だかよくわからないのだもん)、みる回数を重ねるほどに、その不思議な魅力の網に少しずつ絡み取られていくような思いのするモーリス・ジャール・バレエ団の舞台。舞台の上手下手に数々の腕が、まるでそれ自体が独立した生命体のように蠢き始めるエネルギーにまず惹きつけられた「ディオソニス組曲」。

ディオソニスの神話に題材をとったというこの作品の終盤の、大きな輪を作る男性ダンサー達のアンサンブル。ヘイと勇ましい掛け声に手拍子の男性ばかりの雄々しさの中、まるで何かに挑みかけるように、自分の力を誇示するエネルギーに満ちた踊りを展開する個々のダンサー達。祝祭的な高揚感が素晴らしい。祭が終われば、一人一人つむじ風の如く旋回して消えてゆく。舞台に残されるのはディオソニスのオスカー・シャコンとギリシャ人のマルコ・メレンダ。幕切れの寂寥感が印象に残る。大貫真幹さんのエネルギッシュな弾け方の勢いがすごい。

紫のスタイリッシュな衣装に蛍光灯の光る帽子のエリザベット・ロスの動きもキュートな「シンコペ」。自分にはやっぱりわけのわからない作品ながら、ロスの魅力にカテリーナ・シャルキナの素晴らしさに惹きつけられる。まるで二次元の世界から飛び出してきたような人間離れした美しいプロポーションに完璧な動きのシャルキナ。可愛らしい衣裳が似合いすぎ。可愛すぎる。

「シンコペ」出演後、わずか10分の休憩を挟んだだけで「ボレロ」を踊ってしまうエリザベット・ロス。終演後のポストトークでロスが語るには、10分あれば装置もかわり、それに合わせて自分の気持ちもかわるということ。

ロスの動きはとても美しかった。どちらかといえば繊細な内面的な美しさの滲み出た「ボレロ」。荒々しい「ボレロ」を想像していたらまるで違った。少女のようにあどけなく、それでいて世の中の全てを見通し把握しているような「ボレロ」。澄み渡る美しさがあった。


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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

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