FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
EDIT  |  --:-- |  スポンサー広告  | Top↑
2013.02.24 (Sun)

「マクベス」 世田谷パブリックシアター 2月22日 19:00


「マクベス」 世田谷パブリックシアター


シェークスピアの「マクベス」。追加席発売の案内メールに誘惑され購入したベンチシートは、背もたれの無い文字通りベンチそのもの。それでもクッションがきいて座り心地もよく、それよりも何よりも舞台がすぐ目の前!

萬斎さんの作りだすマクベスの人物像は、初めはつるりとしていた肌が次第に汚され、刻みつけられる傷がどんどん増殖していくように変貌を遂げていく。仄暗い沼に足を捉われる、あるいは熱砂に飲み込まれていくように熱気をはらんだ恐ろしさに身震いする。見事なマクベス。萬斎マクベス、最後の戦いに剣を抜くや投げ捨てた鞘が、自分の鼻先を勢いよく掠め床を跳ねるという臨場感(!)まで味わえるという僥倖?!

衣裳や美術に和の世界を美しく溶け込ませ、シンプルな装置が、場を流れるように転換させる。マクベスの王殺しに暗い舞台に打ち上げられる赤の蜘蛛の糸。空に放たれたその音のない緩慢な動きが、舞台に恐れを美しく刻印していた。

萬斎さんのマクベス、秋山菜津子さんのマクベス夫人。そして高田恵篤さん、福士惠二さん、小林桂太さんが、3人の魔女から王からバンクォーから番卒から、マクベス夫妻を取り巻く登場人物全てをよどみなく演じてしまう。3人がその場に応じ役柄を変容させる姿は、マクベス夫妻を呑みこんでしまうどうしようもない運命のようにも感じられる。

この3人の、とりわけ3人の魔女の、腰を低くさせ地の底から湧き出てきたようにうごめく動きが面白い。高田恵篤さんの身体の踊らせ方が素晴らしく、すっかり魅せられてしまった。冒頭、袖から舞台に投げ込まれた黒のゴミ袋の態の中から出現させた脚を、突き出し伸ばす形からして目が離せなかった。

さてさて舞台終了後、例の飛んできた鞘は「これが萬斎さんの触った鞘ね♪」と近所の観客数人で回覧の後、係員に返却されました。


関連記事

テーマ : 演劇・劇団 - ジャンル : 学問・文化・芸術

EDIT  |  22:04 |  芝居  | CM(0) | Top↑

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除に必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示
 
 | HOME | 

最近の記事

カテゴリー

カレンダー

FC2カウンター

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。