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2012.11.27 (Tue)

「ラ・バヤデール」 マリインスキー・バレエ ロパートキナ & コルスンツェフ & コンダウーロワ 11月15日 18:45 文京シビックホール その2

昨晩はヴィシニョーワ & コールプの「ラ・バヤデール」をみてきたばかりだけれども、その前に、ロパートキナ & コルスンツェフの感想を簡単に。

自らの身体を使い、物語をドラマティックに表現し続けるダンサーたちのすごいこと!「ラ・バヤデール」とは、愛のために自らの命を失う美しい舞姫と、彼女の思われ人である情けない浮気男の物語、といってしまえば身も蓋もないところだけれども、ロパートキナが、コルスンツェフが、コンダウーロワたちが、登場人物達の心理描写を細やかに紡ぎだし、“身も蓋もない”物語を肉付けしていく精緻な美しさに、ストーリーの何もかもがすんなりと自然に身体に入ってきたのは、マリインスキーのマジック!

例えば、ニキヤがガムザッティに刃を向ける場面。これまでにみたことのある「ラ・バヤデール」では、人を殺めることのできる道具を思わずふりかざしてしまうまでのニキヤの心の動きが少々短絡的にみえ、すとんと心には落ちないながらも、まぁこんなものか、と自分を納得させながら次の場面を追っていく、ということもないではなかったっけ。

けれども、このロパートキナとコンダウーロワの、ニキヤとガムザッティのやり取りは説得力があった。ガムザッティの尊大でありながら、屈辱的に懇願することともなる複雑な女心の動きと、思わぬことに大きく揺れ動くニキヤの心。それらが緊迫感をみせながら見事に噛み合っていく。刃をガムザッティに向けた後、その場から逃げ出してしまうニキヤ、そしてガムザッティのニキヤの殺害の決断まで、一連のドラマが途切れることなくごく自然に運び、大いに気持ちよく納得することのできた、クライマックスの一場面であった。(続く)


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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

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