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2012.11.10 (Sat)

「くるみ割り人形」 ダニール・シムキン & 小出領子 東京バレエ団 11月9日 19:00 東京文化会館

夢の世界に満ち満ちていた東京バレエ団の「くるみ割り人形」。クララのお家のパーティーに招かれて、幕前パ・ド・ブレでウキウキと進む人の姿に次第に「くるみ割り」の世界に誘われる。その世界観をさらに発展させるのが、ダンディーなドロッセルマイヤーさんの木村和夫さん。クララを魔法の世界に連れ出すキーパーソンの、一味違ったかっこよさがとてもスマート。

活発なクララの兄、乾友子さんのフリッツに壊されてしまい、クタッとへたってしまう氷室友さんのくるみ割り人形。そして出番も多い(魔法でどんどん大きくなるクリスマス・ツリーの前でクララと一緒に喜んだり、ふしぎの国へと舟を進めるクララと王子を追いかけたり)ピエロにコロンビーヌ、ムーア人といった愉快な人形たち。くるみ割り人形の敵ながら、絵本の中から抜け出してきたような可愛らしさのねずみたちにねずみの王様。赤のジャケットに膝丈の黒のパンツの、女性ダンサーによるキュートな兵隊さん達・・・それぞれ個性豊かな現実離れしたキャラクターたちが、まるで絵本の世界から飛び出してきたように生き生きとした表情でファンタジーの世界を繰り広げていく。

そして真打ちの二人。小出領子さんの美しく踊るクララに、ダニール・シムキンのくるみ割り王子。シムキンのエレガントさには思わずうるうるしてしまうくらい。踊る喜びの感じられる雪の国での姿も素敵だったけれど、小舟の中でクララに寄り添い、目指すふしぎの国へ思いを馳せる目や、クララを優しく見つめる瞳に魅力がなおさらにきらめいていた。

そして見せ場のグラン・パ・ド・ドゥ。シムキン王子のここではきりりと引き締まった表情に惹きつけられる。三次元の空間をゆったりと美しく使う空中での舞い姿、そこから地に降りる姿勢は優雅で柔軟。さらにハッとさせられる間合いで決め姿をみせる比類なき輝きが眩しい。


お伽話の夢の世界が広がった「くるみ割り人形」。雪の国の雪の精たちも、本物の雪が散るように美しい。スペインの後藤さんはシャープなラインの脚を切れよくさばきノリノリ。フランスの高村順子さん、吉川留衣さん、長瀬直義さんのお三方の雰囲気がとてもロマンチック。花のワルツの二階堂由依さんからは、目を離すことができない。


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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

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