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2012.11.06 (Tue)

「アンナ・ボレーナ」 ウィーン国立歌劇場 11月4日 15:00 その2

もうすごい、こんなすごい演奏もあるものなのか。

声を自在に操るエディタ・グルベローヴァ。ごく自然に語るように声がころがり、吐く息に当たり前のように旋律が宿る。繊細さと大胆さを併せ持つ強靭な喉に歌心。きけば第二次世界大戦終結の翌年のお生まれであるとか。これまで長年に渡るグルベローヴァの活躍を支え続けているものは何なのだろう。

この夜の歌手の歌声は皆素晴らしかった。テノールのパーシー卿(シャルヴァ・ムケリア)がグルベローヴァのアンナのソプラノに負けじと美しく声を紡ぎ、そしてバスの低い声で美しく支えるアンナの兄ロシュフォール卿(ダン・ポール・ドゥミトレスク)、そして背負う権威をバスで響かせる暴君エンリーコ8世(ルカ・ピサローニ)は豪奢な衣装を堂々と着こなす美丈夫。アンナの女官ジョヴァンナ(ソニア・ガナッシ)が罪に苛まれる苦しみのメゾ・ソプラノをたっぷり聴かせてくれる。うかつ者の小姓スメトン(エリザベス・クールマン)、武官ハーヴェイ(カルロス・オスナ)まで、まぁなんて粒よりの歌手の揃っていたこと。

オーケストラがまた素晴らしい。パッセージの隅々までを美しく明晰に表現。歌手の声との間合いが絶妙。歌、オケと演出が渾然一体化した美しさに、オペラの醍醐味を感じた。(でもね、ほんというと、王と王妃の愛憎のおどろおどろしい物語はちょっと肉食系過ぎて、休憩挟んで3時間半ほどの上演にぐったり・・・客席大いに沸いたカーテンコールで生き返った~)


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テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

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