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2012.10.19 (Fri)

「サロメ」 ウィーン国立歌劇場 10月16日 16:00 東京文化会館

そうだ、「サロメ」に行ってきたのだった。


モンスターサロメ・・・ヒィー(((゚Д゚||;))))ガクブル


ヘロデが一体サロメにどんな宝物を差し出そうとも、彼女はヨカナーンの首に執着する。一つのものに狂わんばかりに固執する目には、得体の知れない恐ろしいものが宿る。ヘロデならずとも、怪物的な恐ろしさを無垢であるかの少女の中に見出だすのに充分な、狂わんばかりの光がサロメの目に強く輝く。

踊りの報酬として、ヨカナーンの首を所望し続けた大きな山場。両腕を身体の脇にぶらりと下げたまま棒立ちとなるサロメ。彼女の身体には、これといった動きは見られないのにもかかわらず、その肉体の内側には、ただヨカナーンの首を欲する感情が怖ろしい勢いで渦を巻いているのが透けてみてとれる。唇を醜くゆがませ、両の拳を強く握り締めるこのモンスターは、望みのかなえられることを知るや、喜び、そして期待への陶酔の笑みで顔をとろけさせる。

オペラというよりも演劇をみたという印象をやや強く受けたこの「サロメ」は、タイトルロールのモンスター的な表情の演技によるインパクトが強かったためでもあるな。また、ヨカナーンの尋常ではない目の光、上背のあるヘロディアスの威圧感、メークに衣装が恐ろしく板についていたヘロデ王・・・休憩無しの2時間弱のこのオペラの世界を構築する役者、もとい歌手達の力、そしてその一つの物語を紡ぎ続け、安定して常に前へと進み続けるオーケストラの美しさ。それらによって「サロメ」の世界にぐいと引っ張り込まれた。


7つのヴェールの踊り。ポンチョ風の薄布を1枚ずつはらりと取り去る。あら頭から抜くのかしらとみていれば、どうやら肩かどこかで取り外せるようになっていたみたいだな。ちらりと覗く白い足元、足首までベージュのスパッツらしきものを着こんでいるのが見える。そういえば、踊りの前の白の衣装を下着の線をみせることなく美しく着こなしていた。なら衣装の下は袖の短い全身タイツだったのかな??薄物のヴェールを身体から取り払いながらその柔らかい布を手に美しく揺らせる踊りは、原始の時代の巫女のよう。最後の1枚となった横からの姿が裸体のシルエットを一瞬暗示させる。


それにしても、サロメ役ってほんとたいへん。歌って踊る狂信的な力強さが要する莫大なエネルギー。その大きさといったら!!!


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テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

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