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2012.10.05 (Fri)

「オネーギン」 東京バレエ団 9月28日 19:00 東京文化会館 その3

そしてエヴァン・マッキーのオネーギン、むっちゃカッコいい。クールでニヒル。若くて、自分本意。中味はともかく、外見の整ったこの男に田舎娘のタチヤーナが惹かれるのも無理はない、と思わせられる雰囲気がよく出ている。

第2幕のラーリナ家の祝いの場。タチヤーナの手の中に、彼女が真夜中に夢中になってしたためた手紙を残酷にも破り捨てるオネーギン。悲しむタチヤーナに苛立つオネーギンがテーブルを叩く勢いは、他のゲスト達をもおびえさせるほど。

ここでオネーギンの脳裏にひらめいたちょっとした悪戯が、悲劇を招いてしまう。エヴァン・マッキーのこの一瞬のニヤッと口角を上げた冷たい笑いは最高だったなぁ。タチヤーナに苛つく心を、気まぐれに陽気にさせたいだけのためにオリガを自分の手の内にし、無責任にも享楽的な時間を送る。それがどんな結果を招くのか、浅はかな彼には想像もすることができないのだ。

エヴァンの演じるこのオネーギンという役柄には、まるで思い入れができないほど。どこか血の通わない美しさを感じさせるのがエヴァンのオネーギン。つるりと整ったかんばせ同様、このオネーギンは、心の襞までツルツルなのでは???、と思わせられるほど。


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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

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