FC2ブログ
2012.05.16 (Wed)

「こうもり」 ウィーン・フォルクスオーパー 5月14日 14:30 東京文化会館 その2

もう楽しいこと楽しいこと。歌手によっては声量、その他にやや物足りないものも感じたけれども、全体のアンサンブルが最高に楽しい。皆様、演技が素晴らしくかみ合っていたこと。例えば男装の麗人オルロフスキー公爵(アンティゴネ・パポウルカス)の音を跳ね上げる「私はお客を招くのが好き」は少々おとなしめで、特異な音の跳躍をも少し楽しみたかったところだけれども、パポウルカスはきりりとした美人。華やかなガウンを翻すエキセントリックなロシア貴族の風貌が、目に眩しい。巨漢イェルク・シュナイダーのアイゼンシュタインにウォッカを飲ませるくだりも面白いこと。

第2幕、ハンガリーの伯爵夫人に化けたロザリンデ(メルバ・ラモス)のチャールダッシュもやや盛り上がりに欠けたきらいはあるけれども、それでもそんなこともいつしか、オルロフスキー邸で繰り広げられるそれぞれの思惑を含んだ一連の茶番の楽しさに飲み込まれてしまった。ポワントのダンサーに混じり、バレエシューズのイーダ(マルティナ・ドラーク)がみせる珍妙かつ茶目っ気たっぷりのピッツィカート・ポルカ、催眠薬がわりにでもなりそうにたっぷりと美しい「兄弟となれ、姉妹となれ」、そこから一転「雷鳴と電光」の賑やかなバレエ、引き続く登場人物たちの陽気な踊り、そしてポルカから優雅なワルツ・ワルツ・ワルツ!・・・・・アンサンブルよく、オルロフスキーの屋敷に集まった人達の楽しさ、ばかし合いの妙味に、とても楽しい気分にさせられた。そして、どこにも文句のつけようのない演奏のあまりもの自然さには、いつしか自分の身体も思わず動いてしまいそうになるくらい。(続く)


関連記事

テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

EDIT  |  23:56 |  オペラ  | TB(0)  | CM(0) | Top↑

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除に必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示
 

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック


 | HOME | 

最近の記事

カテゴリー

カレンダー

FC2カウンター