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2012.03.05 (Mon)

「ウェスタン・シンフォニー」 「ステップテクスト」 「ワルプルギスの夜」 スターダンサーズ・バレエ団 3月3日 14:00 ゆうぽうとホール

バランシンのアメリカンな振付がとても楽しい「ウェスタン・シンフォニー」。開拓期のアメリカ西部の町の陽気な男女の騒ぎっぷりが愉快。牛を追って生計を立てる男たちに、酒場で彼らに酒を供する女たち。そこには当然美男美女の恋の駆け引きも登場。衣装、振付共に、ノスタルジックに様式化された彼らの姿が舞台を楽しく跳ね回る。

これといった筋は無いながらに、極めてアメリカ的な香りのたつ作品。出演者のダンサーの皆様の中、古きよき時代の西部劇映画でも目にしたことのある方は、どれくらいいらっしゃるのかしら?


フォーサイスの「ステップテクスト」。とっても面白かった。少々アクシデント付きの鑑賞だったけれど(後から思えば、偶発的なアクシデント込みの作品だったのだな)。

「ウェスタン・シンフォニー」の後の幕間にコーヒーを飲み終え、休憩所でのんびりと時間を過ごしていたら、弦の擦過音の断片が鋭く耳に響いた。あれっ何だろう?と思いながら、開幕の合図もないけれど、そろそろ客席へ、とまだ開け放たれたままの扉から戻ろうとすると、あれっ、あれっ、あれ~~っ??舞台の上では既に、男性ダンサーが手先、脚先まで張り詰めたテンションで踊っているではないか。自分含めて客席にぞろぞろ戻る列の中から「もう始まってる!」と小声が響く。

上演中に自分の席まで戻ってもよいのかよくないのか。戸口に立っていた係員には全く止められもしなかったし、客電も明るいまま。通路を自席に戻る観客の姿もひっきりなしに、とは言い過ぎとしても、それなりに見える・・・え~いままよ、戻ったれ~・・・・幸い通路に近い席だったので、踊りの切れ目を狙い、素早く自分の席に着けた。

舞台の上では、緊張感の高い振付が連続する。黒のスリムな衣装の男性3人、そして目に鮮やかな赤の衣装の女性1人。いつの間にか客席も暗くなる。断片的に響く音があると思えば、不意に何も音のない空虚な時間も。挑み合いを続ける男女。その間合いの鋭い感性、研ぎ澄まされた感覚を生み出したフォーサイスの力とは、たいしたものであることだなぁとあらためて感じた。

踊り切った後の4人の顔には汗が美しく光る。不思議な充足感に満ちる高揚した彼らの表情に、とても惹きつけられた・・・・・それにしても、バレエの上演中に座席に戻るという、何ともばつの悪い思いをしたのは初めて・・・席に着けてもしばらくは心が動揺。動揺込みで舞台みるのもよし、という作品だったのかなぁ。。。


「ワルプルギスの夜」女の人がいぱ~い。女性たちが、パープル系の薄物の膝丈までの衣装をひらひらさせ舞い踊る姿は、舞台に花が開くよう。

その中、ひときわ光を放つ吉田都さんの衣装はホワイト。のびのびとした動きの都さんのアームスの指先からは、どこまでも空間が大きく広がり、音楽を正確にとらえる脚先は機敏で細やか。みとれてしまう。最後にロバート・テューズリーの肩に軽々とリフトされた都さん、上を仰いで輝く笑顔が美しい。


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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

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