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2012.02.24 (Fri)

「シンデレラ」 Kバレエカンパニー 2月8日 14:00 オーチャードホール その5

カリカチュアライズされた登場人物たちが、それぞれ自分達の役割を生き生きと表現しているのも魅力的だった「シンデレラ」。中でもシンデレラの二人の義姉たち(岩渕ももさん、湊まり恵さん)の意地悪っぷりが徹底している。この義姉妹、けっして仲がよいわけでもなさそうなのに、シンデレラを苛める場では見事に団結。かわいそうにも、シンデレラを長~い布で縛ってみるわ、叩いてみるわとやりたい放題。飛び上がったりころげたりと、誇張されたコミカルな動きが二人の苛めキャラを際立たせていた。

コミカルと言えば負けていないのが(出番は短いけれども)ビャンバ・バットボルトのバレエ教師。滑稽きわまりない振付を、臆面もなく堂々と披露。後でその動きを「変な踊りだったわね♪」なんて思い出し笑いをしながら真似してみせるシンデレラの可憐さと合わせて、大いに楽しめた。

仙女の浅川紫織さんがめちゃ綺麗カワ。光を乱反射する白の衣装は、背中からお袖にかけてもふわふわっ。非現実の世界の、まるで少女マンガのキャラのように素敵な紫織仙女が、魔法をかけた4人の妖精たちを生き生きと踊らせる。

この4人の妖精、動きも衣装(デザイン・配色)もとっても個性的。神戸里奈さんの元気一杯なバラの精、日向智子さんの指をひらひらさせ、腕を柔らかく使うトンボの精、クルクルつむじ風のように回る白石あゆ美さんのキャンドル、キュートな短髪でチャーミングな笑顔の森絵里さんのティーカップ。

シンデレラは、彼女達の間に仲間として入って楽しい(ガールズトークの)時間を過ごす。仙女が登場するまでは、継母、義理の姉たちから疎まれ爪弾きにされていた哀しい惨めな姿とはまるで対称的に、軽やかなステップで心を弾ませる。妖精たちと打ち解け、楽しげに仲良く踊る東野さんが、ここでもとっても素敵だった。

お城の舞踏会では、愉快なブリッジを繰り返す小さい騎士に、大きな騎士の組み合わせも楽しかったな。

そして、オーケストラの演奏には、幕が開く前から、心をぐっとつかまれた。これから一体どんな魔法の扉が開くのか、と期待を持たせてくれた響き。ロマンチックな演奏が夢のような世界へと運んでくれる。一音一音、丁寧に音作りがされている様子が伝わってきた。

                  


・・・ボロ服衣装の短めスカートから覗く、引き締まった脚もキュートだったシンデレラ。キラキラ衣装に夢の世界に浸ることのできた「シンデレラ」。もう今から、再演を胸キュンな思いで待ってる。


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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

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