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2012.02.01 (Wed)

「Love from Paris エトワール ~フランス・バレエのエレガンス~」 Aプロ 1月28日 13:00 昭和女子大学 人見記念講堂 その3

「オネーギン」より第3幕 手紙のパ・ド・ドゥ
振付:クランコ 音楽:チャイコフスキー 
イザベル・シアラヴォラ マチュー・ガニオ

タチヤーナの居室に飛び込んできて、うなだれ立ち尽くすマチュー。そのオネーギンからはただただ悔恨の重みが伝わってくる。タチヤーナに幾度と拒否されても、繰り返し繰り返し彼女の心を捕えようとするオネーギン。その思いを凛とはねのけるタチヤーナ。心のぶつかりようの激しい熱さに、胸がちりちりと痛む。

ついにオネーギンを受け入れたかにみえたタチヤーナ。彼女の思いは、高く掲げられたリフトから、オネーギンの望まざる方向に激しく収斂。彼女のオネーギンに突きつける手紙には、ナイフの鋭さが光る。天をつくタチアーナの心からの叫びは、取り返すことのできないものとの決別の慟哭。

素晴らしい「オネーギン」のパ・ド・ドゥだった。鋭いテクニックの中に一瞬にして感情がこぼれ落ち、空間を切り裂くような痛切な思いが炸裂する。客席のこちらまでもが思わず悲鳴を上げてしまいそうな痛い痛い表現だった。

「ジゼル」第2幕より
振付:プティパ/コラーリ/ペロー
ミリアム・ウルド=ブラーム ジョシュア・オファルト

オファルト、ふわっとした大きい跳躍が美しい。

「ドリーブ組曲」
振付:マルティネス 音楽:ドリーブ
マチルド・フルステ フロリアン・マニュネ

寄り添う男女のシルエットで始まり終わる素敵な作品。フルステの魅力が再び全開。マニュネの長い手足にみとれる。

「ドガの小さな踊り子」第1幕より【日本初演】
振付:バール 音楽:ルヴァイヤン
シャルリーヌ・ギゼンダナー ヤニック・ビトンクール

舞台中央でポージングのギゼンダナー、照明も具合よく、ドガの彫刻の踊り子の姿を強く印象づける。

アポネのビトンクールは燕尾の裏地の銀ラメを光らせながら、美しい跳躍に旋回。

「ランデヴー」
振付:プティ 音楽:コスマ
イザベル・シアラヴォラ バンジャマン・ペッシュ

パリの濡れた石畳の光景を背景に、黒のストッキングにハイヒールのシアラヴォラの脚が高く上げられ、大きな弧を描く。粋な男女の姿が残酷な結末を迎える。

「マノン」第1幕より 寝室のパ・ド・ドゥ
振付:マクミラン 音楽:マスネ
ドロテ・ジルベール マチュー・ガニオ

ベッドから身を起こしたドロテのマノンの目に、デ・グリューを愛する光が宿るのに、一度に惹きつけられた。マチューのサポートで奔放に愛を羽ばたかせるドロテ。お互いを慈しみ合う、運命の二人が繰り返す抱擁に口づけは、どこまでも熱い。軽やかなリフトに甘い感情がこぼれ、旋回に思いが溢れるのが素晴らしかった。


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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

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