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2011.12.14 (Wed)

「こうもり」 新国立劇場 12月11日 14:00 その3

新国立劇場での公演では、売店で販売されている舞台写真。けれど、ここのところ見本の写真が全て揃っていたためしがない。よさげな場面のものには、ほぼ必ずといってよいほど「売切」の札が貼り付けられている。

えっ、また売切れ!?といつもがっかりな思いでいたのだけれど、実は注文しておけば、次回新国に足を運ぶ時までに焼き増ししてくれることを知ったばかり。えっ、な~んだ、そうだったのね。でも、日にちがたってから手に入ってもね~。できるなら、公演直後の少々ハイな気分のまま持ち帰ることができれば一番よいのだけれど。人気のありそうな場面のは、多めに置いといて~。

「こうもり」の牢番フロッシュ役、フランツ・スラーダさん(焼酎好きの酔っ払いなんて、日本的な感覚からすると胴長短足のオヤジをつい思い浮かべるのだけれど、スラーダさんの腰の位置の高かったことといったら!)の日本語を交えた愉快な芝居(「乾杯」とか「焼酎は美味しいです」とか、帽子を帽子掛けにやっとうまく掛けることができて「奇跡だ」とか、弁護士のブリントを盲人と勘違いして「いち、に、ひだり、みぎ、ひだりあし、みぎあし」と手を引いたりとか)や、アデーレの小粋なアリアも大いに楽しかったけれど、第三幕は何せ牢獄が舞台。目の前に広がるのは色彩に乏しいグレイのセット。

なので、なんてったって華やかで心浮き立ったのは、オルロフスキーの夜会の第2幕だったなぁ。夜会に招かれた人々の、特に女性の様々に意匠の凝らされた装いが目を楽しませてくれる。ちらほらとスタイルのよい女性が見受けられるな、と思っていたら、東京シティ・バレエ団のダンサー達だった。

シャンパンの歌は楽しいことこの上なく、続いては、皆兄弟姉妹になろうと歌いだしたファルケ(ペーター・エーデルマン、かっこいい~♪)に皆が加わりゆったりと歌われる重唱の美しさを堪能。そしてポルカ「雷鳴と電光」の調子のよい演奏、男女のダンサー達が踊りを繰り広げる喧騒のクライマックスには、舞台中央にキラキラ光る紙吹雪が舞い落ちてくる。その中心には美しいロザリンデ。なんて華やかで楽しかったことだろう。


アイゼンシュタインのアドリアン・エレート、なんだかちょっと間も抜けているような、飄々とした芝居がとっても楽しかった。日本語のサービスもしばしば飛び出す。お互いフランス人に化けた刑務所長フランクと、いい加減な地名の楽しいやりとりで「麻布十番」が出てきたと思ったら「日本語もできるとは我ながら驚きだ」とか、第3幕では「生きるべきか死ぬべきか、それが、問題だ」とか。

アデーレの橋本明希さん、高い声がアデーレのキャラを自在に楽しく表しているのがとっても魅力的。 大槻孝志さんのアルフレードは、丁寧に音に美しくはめ込んでいく明るいテノールの発声がとても気持ちよかった。


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テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

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