FC2ブログ
2011.12.13 (Tue)

「こうもり」 新国立劇場 12月11日 14:00 その2

ついつい自然と「こうもり」のワルツを気持ちよく口ずさみそうになって、いかんいかんと自制した鑑賞の翌日。さらにもう一日たてば、細部はシャンパンの泡のごとく記憶の彼方に去りつつも、様々なことの起こりすぎたこの1年の年の瀬、歌手達の達者でコミッシュな芝居に、日常のしがらみからも開放され、心から楽しく明るく笑えるひと時を持つことができたのは、まことにありがたいことだった。

耳に残るはワルツ、そして目に残るはオルロフスキー公爵の夜会での、美しく着飾ったアンナ・ガブラーのロザリンデの赤のドレスからこぼれる豊かな胸元。その胸元にアドリアン・エレートのアイゼンシュタインが嬉しそう~に顔を寄せ、美女の胸の鼓動を数える。美女の眼を覆うきらびやかなヴェールの仮面の奥には、妻の顔が隠されているとは気づかぬまま。そんなふうに鼻の下を伸ばしているものだから、彼のご自慢の時計もロザリンデの胸元に消えてしまうのだ。

時計を隠してしまえるほどのたっぷりとした曲線からなるボディラインのガブラーのチャルダッシュは見もの聴きもの。赤く縁取られた唇は大きく開けられ、郷愁たっぷりのメロディラインがこぼれだす。後半の盛り上げも思い切り華やか。重なる金管のイキのよい響きもとてもドラマティックだった。

そして、オルロフスキー公爵のエドナ・プロホニク、長く豊かなダークな髪も美しく、低めの声が魅力的。そして何より押し出しが立派。ヴォリュームのある体つきで、アイゼンシュタインにウォッカをラッパ飲みさせる勢い、大股広げて座る姿、そんなこんなな迫力ある動きが実に様になっている。奔放な歌いっぷりに演技がすんごく面白かった。(続くかも)


関連記事

テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

EDIT  |  23:41 |  オペラ  | TB(0)  | CM(0) | Top↑

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除に必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示
 

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック


 | HOME | 

最近の記事

カテゴリー

カレンダー

FC2カウンター