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2011.10.23 (Sun)

「サロメ」 新国立劇場 10月22日 15:00 その2

打楽器が調子のよいリズムを取り始め、異国情緒に溢れるオーボエが響く。サロメの踊りの始まりだ。テントの向こうでは、シルエットのサロメが腕を頭の上で交差させては、幻想的でしなやかに動かせてみせる。強拍に合わせ、腕の影がヴェールを高くふんわりと舞い上がらせる。下降形のサロメのモチーフがねっとりと絡みつく。

赤のヴェールを幾重にもまとってテントの中から姿を現したサロメの、腰に巻かれた薄物のスカートの合わせ目からは、白い太腿が覗いている。それまでは確か足先を覆っていた黒のバレエシューズももう無い裸の足で踊るサロメ。この歌姫の脚は、後ろにもなかなかの高さまで上がるのだ。

杯の酒をヘロデに飲ませ、自分も飲み、ヴェールを舞い散らせながら、舞台を美しく駆ける。1枚、2枚・・・ヘロデを翻弄するように、赤のヴェールを脱ぎ捨てていく。3枚、4枚・・・身体をしならせ、反らせ、腿もあらわに後ろに高く足を上げるサロメ。華麗なオーケストレーションがサロメの踊りの妖艶さを倍化させる。

最後のヴェールも空に放ち、装飾も美しいブラトップ姿となったサロメは、小さく跳ねてみせたかと思えば、長いスカートも大きく広げて腰から取り去る。そしてついには、白く美しい小ぶりな乳房を一瞬あらわにし、地に倒れ伏すのだ。まさに銀の盆の上の褒美にふさわしい官能の踊り。(続く)


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テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

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