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2011.10.21 (Fri)

<HOPE JAPAN> 東日本大震災復興支援チャリティ・ガラ 10月19日 18:30 東京文化会館 その3

真っ赤な上下の衣装のルグリの「ダンス組曲」第5番サラバンドと第6番プレリュードは、足をリラックスさせて投げ出した形に始まり、そして終わる。チェロ奏者の遠藤真理さんと柔らかい視線を交わし合い動き出したルグリのムーヴメントは、弦の震えに同化しているよう。少年のようににこやかな微笑みを覗かせたプレリュード。その穏やかな表情からは、笑みを失わずにいられる日常がこのうえなく大切なものであることに、あらためて気がつかされる。

アカペラで日本歌曲を歌う藤村実穂子さん。「十五夜お月さん」「五木の子守唄」「シャボン玉」「赤とんぼ」「さくらさくら」。ホールの空間に夕焼けが大きく広がるような印象を受けた「赤とんぼ」。舞台背景の、高田賢三さんの日の丸をモチーフとしたデザインの中の"日本"と書かれた文字が不意に目に飛び込んで来る。「さくらさくら」を聴きながら、日本人であることに喜びを覚え、誇りに思い、そして、この苦しみの時はいつまで続くのか、様々な思いが心を過ぎる。

内に秘めるしなやかな力強さにハッとしたギエムの「ルナ」、そして、日本の復興と祈りの思いを込め、封印を解いて復活させた「ボレロ」。ギエムの研ぎ澄まされた肉体は、ボレロの繰り返されるリズムに身体のリズムを静かに同化させていく。そのうちに乱れ飛び始める赤みがかった髪は、ギエムの内側で揺らぐ炎が姿を表し、熱い火の粉を飛ばすようだ。静かな火を湛えていた挑む瞳は、クライマックスで大きく燃え上がる。

昨晩のNHKニュースでも放送された会見で、「パワーのある作品(ボレロ)で被災者を勇気づけ精神的に支えたい」と語っていたギエム。ギエムの踊る「ボレロ」の持つエネルギーが、苦しみの続く被災地で大きな力の広がりをみせることを心から祈って。


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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

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