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2011.10.20 (Thu)

<HOPE JAPAN> 東日本大震災復興支援チャリティ・ガラ 10月19日 18:30 東京文化会館 その2

第一部幕開きの、東京バレエ団による「現代のためのミサ」より"ジャーク"(バレエ「ダンス・イン・ザ・ミラー」より)は、みるのは初めて。若くして亡くなったダンサーへの追悼の思いを込めてベジャールが振付けた1967年初演の作品だという。インディゴ・ブルーの思い思いのトップスにジーンズのダンサー達の足元はスニーカー。ソロの松下裕次さんはバレエシューズ。規則的であるようで、ランダムでもある群舞は、テレビゲームの中のキャラの動きを連想させる。テレビゲームといってもWiiとかじゃなくってスーパーファミコン辺りのシンプルなもの。そのシンプルさが大勢のダンサー達の集合体としての意思をより明確にしていくよう。

これまで何度も訪れた日本への温かい思いに溢れたアンソニー・ダウエルのスピーチは感動的。朗読されたニネット・ド・ヴァロワの詩の内容が心を打つ。「満ち足りた幽霊」のこの世を離れた人の思い、そして「子どもの言うには・・・」では失われた命へのゆるぎない愛を詠う。

「アルルの女」で久し振りにみたマッシモ・ムッルの何も身に着けぬ上半身の美しさが眩しい。後姿の登場時から既に作品の翳りをまとっている。アルルの女の影に捕らわれ身投げして果てるまでの苦しみが、内側からほとばしり出てくる。“苦しみ”の形を美に昇華。

「火の道」の、薄暗い闇を鋭く切り裂く激しい横笛は何かに挑み戦うよう。太鼓と笛の音が空気を揺らす空間に、黒紋付の上に掛けられた装束の摺箔の金がまるで炎の燃え立つように舞い上がる。演者の極限にまで研ぎ澄まされた感覚を保つ緊張の時がしばし続く。(続く)


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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

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