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2011.10.18 (Tue)

エッシェンバッハ指揮 ウィーン・フィルハーモニー 東日本大震災復興支援チャリティコンサート 10月18日 12:00 サントリーホール


ウィーン・フィルハーモニー 東日本大震災復興支援チャリティコンサート
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
東日本大震災復興支援チャリティコンサート
―私たちの思いは日本と共に~WPH FOR JAPAN


ウィーン・フィル、初めて実際に聴いたその響きは驚くべきものだった。

なんと表現したらよいのだろう。数十人のそれぞれ個を持つ奏者の集まりであるのにもかかわらず、その多数の個性が一つの人格に集約され、悠然と泰然と舞台の上で呼吸を続けているようだ。オーケストラという生き物!それがなんだかとても不思議で、オペラグラスで団員の表情を覗いてみれば、それぞれ落ち着き払った表情で、音楽に対して真摯に向き合っているのが感じ取れる。たまたま目で捕らえたのが、第一ヴァイオリンの長く大きく弾かれた弓が、隣の弦に乗るために静かに角度を変え移動する瞬間。弓の重みの密やかな移動がなんて美しいのだろう、とハッとさせられた。

モーツァルトでは、エッシェンバッハのピアノが消え入るかと思えば、また息を吹き返すように秘めやかに響く。短調の中に一瞬の光が輝く。現実と非現実の境界を行き来するような響きは、中間部ではまるで花園に遊ぶような澄んだ明るさを聴かせる。演奏後は、舞台上の奏者、そして客席の人々が皆起立し、東日本大震災の犠牲者の方への思いを込めて黙祷を捧げる。

マーラーの「少年の魔法の角笛」からは、予定されていたプログラムが、「原光」を含む3曲に変更されていた。「原光」、明確な意志を持つ抑制された響き、上質のビロードのような響き。それらが信じられないくらいに美しい。神の存在が確かであると信じさせられる響きだった。上空に白い光の輪が美しく輝くのが見え、そこに吸い込まれて行くような錯覚を覚える瞬間、恍惚のひと時に包まれる。

シューベルトの「未完成」においてはもう言葉はありません。衝撃的なウィーン・フィル初体験。



モーツァルト:ピアノ協奏曲 イ長調 K488から第2楽章
   ピアノ:クリストフ・エッシェンバッハ

マーラー:「少年の魔法の角笛」から
  ラインの伝説
  麗しきトランペットが鳴り響くのは
  原光
   バリトン:マティアス・ゲルネ

シューベルト:交響曲第7番 ロ短調 D759 「未完成」



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テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

EDIT  |  22:58 |  コンサート  | TB(0)  | CM(2) | Top↑

ウィーンフィル初体験で今日のあれを聴いてしまったのですか! ちょっと心配です。それだけ強烈だったということです。彼らがいつもあんなに研ぎ澄まされた演奏をしているわけではないと思うので。どちらかというとちょっとぬるめなほうが普通のウィーンフィルと思われてますからね。
 失礼いたしました。
通りすがりのものです |  2011年10月18日(火) 23:38 | URL 【コメント編集】

通りすがりのものです さん、こんばんは。
うっふっふ、そうなんですね。
私は今回の来日では、今日のチャリティー・コンサートのみなので、
この印象がず~~っと残り続けそうです。
次の機会を楽しみにしていますね。
色々とお教え下さりありがとうございます。
miya |  2011年10月19日(水) 00:00 | URL 【コメント編集】

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