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2011.09.21 (Wed)

「カルメン」 ボローニャ歌劇場 9月19日 15:00 東京文化会館 その2

ボローニャ歌劇場の「カルメン」、東京文化会館の会場の中に入ると舞台にはキューバの国旗デザインの幕が大きく広がっている。スペインではなくキューバが舞台のこの「カルメン」、出演者たちのカジュアルな装いに初めは戸惑いながらも、歌手の演技に声に次第に引き込まれていった。

スリムなスタイルで豊かで艶やかな黒髪のカルメン、(「カルメン」主要オリジナル・キャストで唯一人来日を果たした)ニーノ・スルグラーゼの見目の麗しさは言うまでもなく、それはさておき、強烈なインパクトを与えてくれたのはヴァレンティーナ・コッラデッティの看護師姿のミカエラ。ヴォリューム豊かな身体をナース服に包み、自転車を押しながら何となく身の置き所なくホセを探しうろうろする姿も愛らしい。リュックからランチを取り出しホセのためにバナナまで用意しながらの歌声は、表現の幅も豊かな高音が澄み渡り、伸びやかに美しく響くのに思わず聴き惚れる。マルセロ・アルバレスのホセとミカエラの二重唱は、二人の声が繊細な音量で合わさり、これこそが世の秩序に従ったまともな愛の形という美しさを感じた。

また、第3幕のミカエラ、ディナミークも豊かに繊細にコントロールされた高音を清澄に響かせる様からは、カルメンのもとよりホセに境界線を越えさせ、自分側の世界に彼を取り戻す意志の強さが伺える。(続く)


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テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

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