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2011.09.06 (Tue)

マーラー: 交響曲第2番 「復活」  大野和士指揮 東京フィルハーモニー交響楽団 8月29日 19:00 サントリーホール その2

8月29日に大野和士さん指揮のマーラー「復活」を聴いてから何日かたった今でも頭の中に鮮やかに甦るのは第5楽章の合唱、“Auferstehn・・・”の初めの“A”の発声。舞台後ろに並んだ合唱の男女から発せられた「よみがえる」という単語は、まるで何もないところから生まれ出てきたように、しんとした静けさを内包しながら密やかに空気を震わせる。低い音域から始まるソプラノ・アルトを支える男声、特にバスのPPPが耳の中がこそばゆくなるくらいじんと染み渡った。

また、合唱の“Auferstehn”を導き出すバンダの金管が響いてきた、舞台背後のパイプオルガンの両脇に開けられた長方形の空間(いわゆる扉の開いた状態)が視覚に残っていて・・・まるで天上から降るようなイメージで聴こえてきたのだもの。・・・

初めには微かに息づき始めた“復活”というキーワードは次第に大きな膨らみをみせる。静謐な水面には次から次に波紋が広がり始め、光を帯びていく合唱が心の叫びを轟かせる。そして凛と発せられた人の思いを大きく包み込んで鳴り響くパイプオルガン含むトゥッティのオーケストラ。例えば第1楽章では人の困難と安らぎの繰り返される人生の道程をたどっているような印象を受けた大野さんの2番。最後には第5楽章の大いなるクライマックスの輝かしい響きに包まれ、その中で、明るい光を信じて歩み続けるのも生きるってことかもしれないと、一歩一歩心の中で踏みしめてみる。


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テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

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