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2011.08.12 (Fri)

大野和士のオペラ・レクチャーコンサート 8月11日 18:30 神奈川県立音楽堂 その2

すっかりお元気になられていた大野和士さん、いつもながらの才気煥発としたご様子で、「二つのボエーム」を身ぶり手ぶりも豊かに語られる。今年はチケットをいち早く確保したので、かなり前方の席が取れた。ウィットに富んだトーク、そしてオケパートをピアノで軽々と演奏される生き生きとしたお姿を目の前でみることができて気分はルンルン♪♪♪ピアノをさらりと弾きながら、大野さん、自分で譜もどんどんめくっていく、その勢いの威勢のよいことといったら。

プッチーニに先を越されてしまった(プッチーニがズルしたらしい・・・)レオンカヴァッロの「ラ・ボエーム」では、マルチェッロのもとから出ていこうとするミュゼット(=ムゼッタ、メゾソプラノ!)とミミの二重唱が劇的。中村洋美さんのミミがドラマティック。また、ミュゼットに激昂するマルチェッロ(テノール!)のパートのハ短調には、ショパンのエチュード「革命」やベートーヴェン「英雄」の葬送行進曲からの引用が・・・というお話になるほど、と会場からはどよめき(の笑い。だって大野さん、ここでは本当に楽しそうに「革命」に「葬送行進曲」を弾いてくださるのだもの)

プッチーニの「ラ・ボエーム」のほうでは、第4幕、ロドルフォたち男性4人が滑稽な踊りに興じ、馬鹿騒ぎを繰り広げている中に、下手より飛び込んできた真っ赤なドレスのムゼッタの新垣有希子さんの表情が、場面を一度に悲しみに満ちたものへと転換してしまった。大野さんが事前に話されていた、ミミを登場させるための、男たちのお祭り騒ぎの効果をまざまざと感じた瞬間だった。

オペラでは、スター歌手の登場で場面を華やかに盛り上げることも大いに求められることだけれども、歌手たちの息の合ったアンサンブルの大切さも不可欠であることもここでは鮮やかに感じられた。若者たちの喜びで一杯の舞台に一気に悲しみが溢れてくる。ここにこそ、人の心を揺り動かすものが生まれるのだろう。

終演後、大野さんと歌手の皆さんへの拍手が鳴り響く。そのうち、大野さんと新垣さんがお二人で登場。えっ、アンコールにムゼッタのワルツを、などとは嬉しい!新垣さん、明るい色気を振り撒き、気のいいムゼッタを伸び伸びと歌う。実に楽しかった~。


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テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

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