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2011.08.04 (Thu)

映画「ニーベルンゲン:ジークフリート・クリムヒルトの復讐」 (1924独) シネマヴェーラ

フリッツ・ラング監督のサイレント映画。ドイツの英雄叙事詩「ニーベルンゲンの歌」を映画化したもの(ちなみにワーグナーの「ニーベルングの指環」は「ニーベルンゲンの歌」に想を得ているものの、そのまま劇化したものではないのですね)。

で、想像していたよりもずっとずっと面白かった。ジークフリートは筋骨隆々の(やっぱり)能天気な英雄。火を吐く龍を、剣を振り回して退治するシーンなんて、迫力満点。

それよりも何よりも、ブルンヒルトとクリムヒルト、この二人の女優さんの目力がすごい。誇り高きブルンヒルトは、ジークフリートの死によって復讐を果たしたうえ自らの命を落とし、一方クリムヒルトも、夫ジークフリートを殺された復讐をついに遂げ、落命する。クリムヒルトが、復讐のために実の兄グンターの首をとらせるまでの、屋敷に火を放たせての戦闘シーンの凄まじいことといったら。

美しい目を見開いたまま、その中に怨念の冷たい炎を静かに揺らすクリムヒルト。で、復讐に執念を燃やすクリムヒルトの一念、岩をも通す、という女の怨みの恐ろしさをまさに体感。ジークフリートの手を借りなければブルンヒルトを手に入れることもできなかった兄グンターも、こんな妹クリムヒルトにかなうわけがありません。


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テーマ : 日記 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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