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2011.07.16 (Sat)

<マニュエル・ルグリの新しき世界II>Aプロ 7月16日 14:00 ゆうぽうとホール

とても心を打たれた公演でした。

人の身体って、身長の高低、手脚の長さなどの体格にはもちろん個人差はあっても、パーツの数、位置はみんな同じ。誰もが持っている、基本的には同じ形の肉体を使って、これだけの多種多様な表現を創造していくことができるなどとは、なんて素晴らしいことなのだろう。

「ホワイト・シャドウ」や、「ファンシー・グッズ」、人間は手脚は2本ずつ、というこれ以上は変えようのない身体を、まだこんなふうに面白く、かつ美しく動かしてみせる術があるのだな、と目を見張らされる。

「海賊」は、クラシックの端正な動き、「マノン」では若い恋人たちのその瞬間の愛を、「アレポ」は人をくったような戯れを、「ラ・シルフィード」(第2幕より)では夢のような妖精の世界を、「白鳥の湖」の黒鳥のパ・ド・ドゥでは、ロットバルトも絡むドラマティックな場面を、そして「オネーギン」の第3幕のパ・ド・ドゥでは、深く掘り下げられた人の苦しみを、と次々と続く多彩な表現。

人間とは、こんなにも様々な可能性を内包している存在であることを、マニュエル・ルグリが私たちの前に提示してくれたようにも思え、心を大きく動かされるとともに、今なおこれまで以上に輝きをみせるルグリの表現力の深さに感嘆をも覚えた。

震災の直後には来日のかなわなかったフリーデマン・フォーゲルの素晴らしいパフォーマンス、そしてカーテンコールでの心からの笑顔が輝いていたのも心に残る。


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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

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