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2011.05.23 (Mon)

「眠れる森の美女」 英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団 5月22日 13:30 東京文化会館 その2

重厚なゴールド色の美術から衣装から、何もかもがとてもゴージャスな英国バーミンガム・ロイヤル・バレエの「眠れる森の美女」。そして、物語の流れがよくみえるのは、演劇の国のバレエだからかしら。パントマイムで紡いでゆくお話からは、登場人物たちの心情までもがよくみえてきます。

お気に入りのシーンは、カラボスに鬘をむしりとられたカタラビュットのその頭にリラの精がやさしく手を差し伸べたり、また、王に王妃が傷心の彼をねぎらったりする場面。単なるヅラ取りのお笑いのシーンに終わるのではなく、カタラビュットへのいたわりの心が何気なくみえたのに、心がポッと温まりました。

この「眠れる森の美女」では、こんな風に、そこここに温かい心が散りばめられています。序幕の6人の精たちの姫の誕生に喜びをみせる踊りからは、心からの祝福が伝わってきまた。精たちの元締め(?)リラの精は、総レースの素晴らしく美しいロングドレス姿。王と王妃を襲ったカラボスの呪いへの不安を和らげる、美しく知的な頼りがいのある妖精です。

オーロラ姫を守護するリラの精。そして、輿に乗って威圧するように高いところから登場するカラボス。相入れることのない二人の対峙には、お互いがお互いに向ける言葉が聞こえてくるよう。美人対美人の迫力に、ドキドキハラハラさせられます。

自分の命名式に、呪わしいエピソードがあったことなど露とも知らず、幸せに美しく成長したオーロラ姫。喜びに頬を上気させているようなオーロラ姫のタマラ・ロホは、軽やかなステップで跳ね、くるりと回り、そして一つ一つのポーズに優雅で溌剌とした美しさを輝かせていました。

4人の王子たちを前に、ロホは両親に幸せに慈しんで育まれた天真爛漫さを表現します。伝わってくるのは恵まれた環境に育った姫の無垢で素直な心。また、バラの香りがふくよかに漂うような柔らかでふんわりとした腕使いは優雅でしなやか。正確にきめるターンには、姫としての誇り高き気品もうかがえました。(続く)


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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

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