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2011.03.14 (Mon)

この難局において

現在、NBS主催のフィレンツェ歌劇場公演が行われている最中です。様々な困難がふりかかっているただ今の日本の状況においての、公演の開催の是非について、コメントを頂戴いたしましたので、私なりの思いを綴ってみました。


今回の大災害においては、NBSに限らず、芸術分野の仕事にかかわっておられる方々は、ご自分たちの世間での立ち位置を考えあぐねていらっしゃるところだと思います。

また、被災地の惨状を思い、観客として公演を楽しむ気持ちにならないのは、人間としてわき起こる当然の感情です。ただ、オペラ公演などの興業も、他の産業と同じように、この社会の中での経済活動の一端を担っているものと考えております。

公演開催にかかわる仕事に就くことより、生計を立てている方が大勢おられます。公演を中止にすることに因る損害が、万が一その方々の就労をおびやかすことにでもなれば・・・などと考えると、この状況の中で公演を実施する主催者側を、一方的に非難する気持ちを持つことはできないのです。興行主が倒れるようなことにでもなれば、平時に戻った場合の再興の困難も予測されます。

ただ、余震もまだまだ続く中、観客の人命が最優先されなければならないのは、当然です。そして、この苦しい状況の中、少しでも節電に協力していかなければなりません。加えて、主催者側の体力も持ちこたえられるように、などと、一つ一つ解決していかなければならない難局が主催者を襲っているところだと考えます。

現在、お住まい、あるいはお仕事をされている場所が計画停電地域に入っている場合など、公演の実施に納得がいかないのも、もっともなことだと思います。ただ、主催者側も何らかの努力をしていることは、信じたいと思います。推測にすぎませんが、昨夜のKバレエカンパニーの公演も、カーテンコールなしに上演を早めに切り上げることが、節電への協力となっているものと思われます。また、他分野の公演では、出演者たちが自ら、公演後などに劇場ロビーに立ち、被災者への募金、チャリティーを呼び掛けている例も聞いております。

まずは、現在、NBSのサイトでは、計画停電の影響による交通事情のために、会場に行くことのできない観客への対応については協議中であり、決定次第、サイトにて告知される旨が記載されております。その推移について、これからも見守っていきたいと思っております。

電力、ガスの供給などの状況も、刻一刻と変わっていっております。堪え難きをを堪え忍び難きを忍び、ではありませんが、何もかもがきれいに割り切れるわけではないこの世の中を、負の部分も飲み込みつつ、自分なりに乗り切っていきたいと思っております。

私も、身内が阪神大震災で被災しておりますので、被災地の様子、被災者の心情は、これまでにある程度は見聞きしておりました。けれども、今回の災害では、地震に加えてさらに津波に襲われております。これまでの生活の記憶の刻まれた家が流されてしまった被災者の方々は、すべての持ち物を根こそぎ失われているだけに、状況はより深刻です。

今はただ、勤勉実直なる日本人の根に存在する底力を信じていくのみです。


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テーマ : 日記 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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