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2011.01.26 (Wed)

「チャイコフスキー」 ベルリン国立バレエ 1月23日 15:00 東京文化会館 その3

ロベルト・ボッレ、7年ぶりの東京バレエ団「白鳥の湖」(6月)への客演に驚きつつ、な~んか「チャイコフスキー」の余韻未だ消えやらず。。。

で、特に心に残った所を箇条書き・・・

  • チャイコフスキーに対して、ヴィスラウ・デュデク演じる分身は、明るく快活。運命の動機に始まる交響曲第5番第1楽章の暗い短調の響きが明るい長調に転じた瞬間に、チャイコフスキーの中から飛び出してきて、屈託のない伸びやかな動きをみせる。分身とチャイコフスキーの二人が度々みせる闘いのようなぶつかり合いに迫力を感じる。

  • 第5番第1楽章コーダ、 男性ダンサーの黒鳥の群舞の中、金管の刻む拍に合わせ、苦しみの跳躍を連続させるマラーホフの姿も印象的。

  • チャイコフスキーとの出会いでは、長調の弦の美しい調べに4人の男たちにリフトされ幻想の世界のように美しく空を漂っていたかのようなミリュコワ(ナディア・サイダコワ)。彼女は次第に彼を追い詰め、花嫁のヴェールで彼をがんじがらめにしてしまう。運命のモチーフが金管で華々しく、まるで結婚行進曲のように奏される5番第4楽章コーダ場面は圧巻。心ここにあらずのチャイコフスキーの不吉な姿が、ヴェールで参列客をなぎ倒すシーンも勢いがあった。

  • イタリア奇想曲の金管がファンファーレのように響く中、真っ赤な照明の中に複数の男たちとベッドの上で戯れるミリュコワの媚態。

  • 5番第2楽章のホルン独奏の美しさとポワントで進む白鳥の群舞、なんて美しい幻想の世界だったこと。両腕を白鳥のように使うマラーホフの姿もしなやかで繊細。

  • 5番第3楽章のワルツ、フォン・メック夫人(ベアトリス・クノップ)の援助を得、指揮棒を手にしたチャイコフスキー、女性たちの群舞に称賛されミリュコワとも楽しそうに踊っていたのに、運命の動機が暗く響くと再び不穏な様子に。チャイコフスキーの幸せだったこともある束の間の喜びの表情が切ない。

  • カードテーブルから脚を思いっ切り開脚した跳躍で飛び降りるディヌ・タマズラカルの姿。

  • 揺らされるカードテーブルの上の伯爵夫人に、テーブルにぶら下がるチャイコフスキーの姿。挙句に勝ち誇ったようにテーブルの上に直立して左手を上げる伯爵夫人にテーブルに突っ伏したチャイコフスキーの対比。

  • 「悲愴」第4楽章の低弦の響きの中、カードテーブルに磔刑のように逆さまに吊るされるチャイコフスキーの最期。


なんかだらだらと書き連ねてしまった・・・・・・今まで何気なく触れてきた様々な芸術作品は、それぞれの芸術家の苦しみから生まれ出たもの、な~んてことは、書き記されたもので読んだり、またテレビの特集番組などでみたりして理解できていたと思っていたのに、それは実は上っ面をみて、わかったつもりになっていただけだったのだな、なんて気づかされた「チャイコフスキー」だったなぁ。これからも、様々な作品をみたり、聴いたりし続けたい。そんな中、作家の生み出したそれぞれの作品に対して、敬意を払うことをできるだけ忘れないでいたいな、とも思わされたこの「チャイコフスキー」、てこれからもずっと記憶に留めておきたい作品!で、マラーホフすごし!で、ベルリン国立バレエの面々も!


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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

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 |  2011年01月27日(木) 10:45 |  【コメント編集】

ありがとうございます!
miya |  2011年01月27日(木) 21:37 | URL 【コメント編集】

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