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2011.01.25 (Tue)

「チャイコフスキー」 ベルリン国立バレエ 1月23日 15:00 東京文化会館 その2

ベッドの上で、身体を不自然に曲げ仰向けに横たわるマラーホフのチャイコフスキー。自分の世界に閉じこもるような死の床のうつろな姿の彼がそれまでの来し方を、自らの作曲した音楽の滔滔とした響きに翻弄されるように、次から次へと甦らす。死への道程に、彼とそれまでに繋がりを持った他者、そして、自己が現れては消えてゆく。舞台に登場する人物たちの動きと音楽の響きの間には密接な関係が保たれ、そこに生み出されたまるで幻想のようなイメージの連続に、休憩25分をはさんだ2時間近くの上演の間中、虜となってしまう。




・・・・・ここまで記してみて、次どこにいけばよいのかわからなくなっちゃった(^ ^;)エイフマンのチャイコフスキーを表現する言語の、作曲家の心の中に広がる風景を行きつ戻りつ、幻想のイメージを連続させていく手法の見事な様子に息を呑むばかり。

美しい響きを持つ数々の曲を生み出したチャイコフスキー、その背景に存在していた作曲家の苦しみ・・・世の規範からはずれた嗜好を持つこと、妻との破滅的な関係、理想と現実のギャップ・・・その芸術家の苦しみを、舞台の上に見事に出現させたマラーホフ。異才マラーホフが、世の多くの人々の心を温めるチャイコフスキーの数々の美しい音楽の調べの影に隠された苦悩を具象化してみせ、そしてその視覚化された苦しみに触れ、感じることができたことには心が震え、なんだか今は感謝したい気持ちでいっぱい。それになんかね、生きていく、ということには苦しみが存在してよいのだな、とも確認できて・・・・・(続くかも・・・)


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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

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