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2010.11.07 (Sun)

「奇跡の響演」 メータ指揮 イスラエル・フィル & モーリス・ベジャール・バレエ団 & 東京バレエ団 11月3日 15:00 東京文化会館 その4

「春の祭典」 

ストラヴィンスキーのこの音楽は、人間の肉体の躍動を伴ってこそより生き生きと響くのだな、ということを実感できた。刻まれる原始の初動のような荒々しいリズム、大太鼓、ティンパニーの空気を大きく震わせる振動が体を揺り起こし、荒々しく突入する金管が空気を切り裂くような激しさを響かせる。

装飾を剥いだ肉体をもって勝負するダンサーたち。危険かそうでないかを嗅ぎつけ、生きるために、生き抜くために必要なことを本能的に見抜き、そこに向かい突き進む集団。その集団の中で、生きるために生まれるリーダー、そして、集団を生かすために犠牲となる男女。(・・・なんて解釈でよいのかどうかはわからないけれど、感じたまま・・・)

生きるためには、より多くを生かすためには、集団の一部を切り捨てて行かないといけない。原始の律動を刻む響きに、ダンサー達が極限の厳しさを峻烈に表現していく。

そして、厳しさと同時に存在する男女の性差が実に美しい。人間のペアとしての単位の中で、男と女がお互いにお互いを補い合う美しさを感じる。それこそが生命の根源なのだなぁって・・・

そして、あらためて思う、自分も生きていてもよかったんだなって・・・何十億という人々の中、何か大きな力の中で生かされていたんだな、などとちょっと心が大きく広がるような「春の祭典」だったな・・・



カーテンコールでは、何度目かに幕が開いた時、そこにはメータとオケの団員たちが所狭しと舞台の上に広がっている。そして、ジル・ロマンも上手より登場し、上からは紙吹雪も華やかにふってくる。楽器の中に入らないかな、てちょっと心配だったけれど。

この〈奇跡の響演〉、佐々木忠治さん、ご覧になれたのかなぁ、とふと気にかかった。


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テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

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