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2010.11.06 (Sat)

「奇跡の響演」 メータ指揮 イスラエル・フィル & モーリス・ベジャール・バレエ団 & 東京バレエ団 11月3日 15:00 東京文化会館 その3

「愛が私に語りかけるもの」 マーラー:交響曲第3番 第4,5,6楽章

これも素晴らしかった。マーラーの音を目で見える形で表現すると、まさにこんな形になるのだなぁ、と思えた。白のシンプルな衣装のエリザベット・ロスにジュリアン・ファヴロー。「愛が~」の前に上演された「ペトルーシュカ」を演じた東京バレエ団の団員たちよりも、一回りは確実に大きい身体にインパクトを感じる。舞台に登場するだけで、どこか特別感が漂う二人。ロスは、パドブレでも足音をほとんどたてず、マーラーの音楽の一部となってしまっている。

そして、初めて聴くことのできた藤村志穂子さんが見事。“O Mensch!”「おお、人間よ!」の歌声が強く訴えてくる。歌詞の心を体現するような深い歌声と表情にはすっかり捕らわれてしまった。

第5楽章で、子供たちがビムバムと口を結ぶ様子も可愛らしい。喜びに満ちる動きのファヴロー、最終楽章に向かい、再び緩慢な様相をみせる動きは、“Langsam. Ruhevoll. Empfunden”~ゆるやかに、安らぎに満ちて、感情を込めて~の表記による音の動きとシンクロしていく。かすかな絶望さえも感じられるような中盤から、男と女と子供の、親子3人が寄り添うような温かみの感じられるラストまで、オーケストラが奏でる音は、ゆったりと広がりゆき空気を大きく振動させ、その震える空間にすっぽりと包み込まれてしまったような感動を覚える。


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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

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