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2010.10.04 (Mon)

映画 「熱砂の舞」 '26米 渋谷シネマヴェーラ 9月30日

ルドルフ・ヴァレンティノ!

映画スターをずらりと並び上げた本を昔持っていたのだけれど、そんな類の書の必ずやトップを飾っていたのが、このヴァレンティノだったのではないかと思う。

31歳という若さで亡くなった、サイレント時代のハリウッド・スター、ルドルフ・ヴァレンティノ。NYでの葬儀に、とてつもない数の女性ファンたちが参列したというエピソードは、確か淀川長治さんの著書でいつか読んだことがある。たぶんその時に初めてヴァレンティノの名を知ってから幾星霜、やっと出会えたこの「世界の恋人」。

この日にみることのできたのは、ヴァレンティノの遺作である「熱砂の舞」。ただのラヴロマンスかと思ったら、意外にもヒーロー、ヒロインの移り行く心理を追っていく様子がとても面白かった。砂漠の族長の息子アーメッドである、ただただ二枚目、颯爽たるヴァレンティノ。彼と恋に落ちる美しい舞姫ヤスミン(ヴィルマ・バンキー)。この美男美女の二人が甘い恋に落ち、ところが不幸にも激しく憎み合うことになるのだけれど、最後には誤解も解け、大団円を迎える。

光を放つように美しい二人が、まだお互いの名も知らぬうちに交わす甘い口づけ。ところが奸計に陥り、激烈な憎しみをお互い相手に向けることとなってしまう。甘い囁きに満ちていたヴァレンティノとヴィルマの美しい瞳が、今度は憎悪に燃え上がってしまう激しさと言ったら!

その誤解もやがては解け、拉致された美女ヤスミンを追い、砂漠の中を馬で疾走するアーメッド。見事な映像。まさに痛快、手に汗握る大活劇。

このヴァレンティノ、女性を虜にする甘い顔立ちだけでなく、身体もすごい。両の腕を組んでみせる上腕の逞しさに驚いてしまう。「熱砂の舞」では、アーメッドの父である貫禄ある族長も実は演じていたらしいのだけれど、全く気がつかなかった。アーメッドの母は、その昔、その族長にさらわれてきて妻となったというエピソードを持ちながら、今や夫とラブラブという、現在では考えられないようなシチュエーションも、当時のアメリカの男女関係の許容度を推し量ることができるようでちょっと興味深い。

ルドルフ・ヴァレンティノ。どこまでも男らしく逞しい肉食系でありながら、女性の心を掴んで離さない甘いマスクを持つこの俳優、こうなりゃ、次は是が非とも、彼が闘牛士を演じているという「血と砂」をみてみたいものだなぁ。


1926年/サイレント/モノクロ/67分/アメリカ
監督:ジョージ・フィッツモーリス

えっ、ほんとに67分しかなかったの???というくらい、面白さがギュッと詰まっていた~!


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