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2010.08.09 (Mon)

高円宮殿下記念 ローザンヌ・ガラ 2010 8月8日 15:00 青山劇場

Kバレエカンパニー「海賊」初演時、東京文化会館の3階だか4階だかのサイド壁際の一番端の席からでは、舞台の視界がずいぶん悪く、とても残念な思いをしてからは、チケットはどんなに上の階に上がろうができるだけ正面、あるいはそこに近い席を取ろうと心掛けている。けれど、今回の「ローザンヌ・ガラ」、チケットの先行発売もありながら、一般発売でいいや、と考えていた自分が甘く、発売当日10時にネットから試みても、既にS席(9,000円)は売り切れ。A席(7,500円)の、比較的前ではあるのだけれど、1階サイドの一番端しか出てこなかった。まぁ買えただけまし、と青山劇場まで出かけたのだけれど、うむ、バレエをみるにはなかなか辛いものがある座席だったなぁ。

それでもコンテンポラリーの時は、まだまし。問題はクラシック。コンテンポラリーの時にはすっきりと上に上げてくれている舞台を額縁状に縁取るカーテン、その美しいドレープが、クラシックの場合には斜めからの視界を見事にさえぎってしまうのよ~。ダンサーが舞台の奥に進んでしまうと、いくらその場所が中央であっても途端にカーテンの影となりみえなくなってしまう。そんな環境の中でとりあえずみえて印象に残ったもの・・・

アシュトン振付の「タイス」での崔由姫さんと平野亮一さんのオレンジの装飾も手の込んだ衣裳がとても素敵で、高く美しくリフトされた由姫さんがそのままそよ風に乗るように進んでゆくのにうっとり、そのままさらに進むと途端にみえなくなってしまうのにはがっかり。由姫さん、曲想にごく自然に寄り添う動きがとても素晴らしかった。

神戸里奈さんと蔵健太さんの「眠れる森の美女」第3幕よりグラン・パ・ド・ドゥ、神戸さん、可愛らしさを見せながらオーロラの色艶を表現し、きめるところはピシッときめてみせる。手指の先までの表情がすごく綺麗。蔵さんは、頼りがいのあるノーブルな王子。柔らかい着地が美しい。

熊川さん振付の「ロミオとジュリエット」バルコニーのパ・ド・ドゥでは荒井祐子さんと清水健太さんがロミオとジュリエットの若い魂を軽やかにはずませてみせる。

「眠れる森の美女」も「ロミオとジュリエット」も舞台の上にありありと物語が広がってみえ、そこにどんどん惹きこまれていってしまった。

SHOKOさんとヴィエスラフ・デュデックの「アダージェット~アレス・ワルツより」(振付:レナート・ツァネラ)。SHOKOさんの大胆な動きには目を奪われる。何か苦しみを突き抜けたような印象のある最後の表情が印象的。アダージェットにふとゆるやかにのせてみせたワルツの断片も心に残る。

「The Well-Tempered」、中村恩恵さんの振付・踊り。首藤康之さんと。静かに、そしてその静けさの中に鋭く舞う、男性と女性の美しい姿。

金田あゆ子さんと横関雄一郎さんの「譜と風景」(振付:アレッシオ・シルベストリン 音楽:細川俊夫)、軸をはずし、どこかねじ曲げられたような動きが無駄なく連続してゆく。あぁ、美しいなぁ、と思った。終わりそうでなかなか終わらなかった。

9月より英国ロイヤルバレエ学校に留学予定という、2010年のローザンヌで第3位スカラシップ受賞の佐々木万璃子さん、その時に踊った「ラ・バヤデール」よりヴァリエーションと「Traces」。一瞬、ローザンヌ・コンクールを生でみているような錯覚に陥る。大人びて見える初々しさ。 


この日もいつもながら、時間ぎりぎりに会場に飛び込む。客席への入り口で談笑していた男女グループの間を抜けるのに男性のほうにお声かけし通り過ぎてからハッと気がついた。あら、声かけちゃった人、宮尾俊太郎さんだったわ。黒縁眼鏡姿だったからわからなかった。背の高くスタイルの良いこと。


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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

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