FC2ブログ
2010.07.29 (Thu)

エトワール・ガラ2010 Aプロ 7月28日 19:00 オーチャードホール その2

「シルヴィア」 第1幕より
振付:J.ノイマイヤー 音楽:L.ドリーブ
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ

まずはオーチャードホールの舞台が狭く感じられるような、素肌にオーバーオール姿のリアブコの存在感が印象づけられる。アッツォーニは、まるで陸上選手か体操選手かのような健康的な力強さ。

「カルメン」より寝室の中

振付:R.プティ 音楽:G.ビゼー
エレオノラ・アバニャート、マチュー・ガニオ

カルメンとホセ、肩を寄せ合い、顔と顔を突き合わせるテンションがたまらない。愛、または欲望という声が聞こえてくる。二人の間に飛び散る火花。性急にカルメンを求めるホセに、どこまでも余裕をみせるカルメン。マチューにどこまでも柔らかくしなだれかかり絡みつくアバニャートの全身にホセを虜にする美しい女を感じる。

「天井桟敷の人々」よりスカルラッティ・パ・ド・ドゥ
振付:J.マルティネス 音楽:D.スカルラッティ
ドロテ・ジルベール、ジョシュア・オファルト

8㎜フィルムをプリントした美しいシルエットのチュチュ。無音の中、ゆったりとした動きで浮かび上がる二人のシルエットが美しい。スカルラッティの音の響く中、緩慢といってもよい優雅さで、まるで閉じ込められた永遠の時をいつまでもどこまでも舞い続けるかのよう。速度を増してのジョシュア・オファルト、ドロテ・ジルベール、それぞれの旋回が美しく正確。舞台中を踊る自在さが見事。

「フェリーツェへの手紙」≪世界初演≫
振付:J.ブベニチェク
音楽:ハインリヒ・イグナーツ・フランツ・フォン・ビーバー
バロック・ヴァイオリン:寺神戸 亮
イリ・ブベニチェク

イリの身体中をくねらせる動きが鋭くかっこよくって。あまたの手紙の散る中、男の出口のふさがれたような苦しみが伝わる。最後に破った手紙は、ほんとは二つにきれいに裂きたかったのか、それともあんな風にちょこっと千切るだけでよかったのか、どっちだったのかな?なんて考えちゃった。

「人魚姫」 第1幕より
振付:J.ノイマイヤー 音楽:L.アウーバッハ
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ

舞台の上に海の中の世界を一瞬にして作り上げるシルヴィア・アッツォーニの人魚姫は圧巻。海の水の質感の中に身体を同化させ、人間ではない人魚をそこに出現させる。青の衣裳も完全に身体の一部。蹴り上げた袴の先が水の流れを感じさせる。長い長いリフトでは、リアブコの人間である王子にからみつく足を持たない人魚が確かにみえる。

「アルルの女」よりパ・ド・ドゥ
振付:R.プティ
音楽:G.ビゼー
エレオノラ・アバニャート、バンジャマン・ペッシュ

ヴィヴェットが、自分の純真な心でフレデリの心を引き留めようとするのが悲しい。彼女の心の中の小さな悲鳴が聞こえてくるよう。ペッシュのフレデリは、しなやかな苦しみを音に美しく乗せ、死への衝動を、突き動かされるような鋭いマネージュで表す。

「三銃士」全1幕≪世界初演≫
振付:P.ラコット
音楽:M.ルグラン
イリ・ブベニチェク、アレクサンドル・リアブコ、ジョシュア・オファルト
マチアス・エイマン、マチュー・ガニオ、バンジャマン・ペッシュ
マリ=アニエス・ジロ、ドロテ・ジルベール、エフゲーニヤ・オブラスツォーワ

顔見世的な絢爛さ。ダンサー一人ひとりの見せ場があるので、一幕物の中でそれぞれのダンサーの持ち味を楽しめる。衣裳がとっても素敵。

長いスカートをひるがえすミレディーのマリ=アニエス・ジロがド迫力。この恐ろしいミレディに、あのとっても愛らしくて可愛らしいオブラスツォーワが毒を口に流し入れられるのだもの。うわ~ん、かわいそうだわ。

三銃士のイリ・ブベニチェク、ジョシュア・オファルト、アレクサンドル・リアブコ、3人揃って同じ振付で踊っても、それぞれにスタイルの違うのがおもしろかった。この三銃士に限っては、私的にはリアブコが素敵だったな。

マチューのルイ13世の大きなマントに大きな飾り衿の衣裳がこのうえなく似合って素敵。

バンジャマン・ペッシュの枢機卿も不気味。


関連記事

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

EDIT  |  23:56 |  バレエ公演  | TB(0)  | CM(0) | Top↑

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除に必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示
 

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック


 | HOME | 

最近の記事

カテゴリー

カレンダー

FC2カウンター